これでも通信制高校のキャンパス責任者です

通信制高校で働きながら、通信制高校の課題や気づきなどをアップしています。時々、自分の趣味の読書やマラソン、筋トレ、事業に関することなども記載しています。

高校転校も多い通信制高校

通信制高校には、高校からの転校生も多くいらっしゃいます。
学年制の場合は1科目でも落としてしまうと、
留年となりもう1年やり直しとなります。
しかし、単位制の学校は留年がなく再履修で必要単位を積み上げていくので、
留年の可能性が高くなった時点で転校してくるケースが多いようです。
 
それでも、最終的に74単位に達することができれば高校卒業なので、
2年生の途中から、3年生の途中からでも転校生を受け入れることができます。
また、各通信制高校ではギリギリまで受付を行い、
なんとか路頭に迷うことがないよう各校全力で対応しています。
 
単位は何とかできる事が多いのですが、3年間の在籍も必要ですのでお気をつけください。
退学してしまうと、転校することはできません。
3年間必ず在籍している必要があります。
 
ちょっとした感情で退学してしまっては、もう後戻りできません。
転校生として途中から受け入れることができなくなります…。
 
退学を考える前に、学校に行かなくてもいいので、
まずは転校を考えてみて欲しいと思います。

通信制高校は目標達成支援が特徴

通信制高校の特徴は、生徒と向き合う時間だと考えます。

カリキュラムの特異性や時間の使い方など、

通信制高校の仕組みに目が行きがちですが、

何よりも普通高校との違いといえば、

生徒と向き合っている時間だと考えます。

 

通信制高校には不登校経験者や転学してきた生徒など、様々な生徒がいます。

その中でも最近は、

夢や目標に向かって自主的に通信制高校を選んだ生徒が増えてきていることは前述しました。

 

学習面で心配な生徒を引き受けてきた経緯から、

生徒と個別に接する時間をしっかり作ってきたのが通信制高校です。

そのノウハウは、

自主的に通信制高校を選んで目標に向かって頑張っている生徒たちにも生かされています。

 

学習で不安な生徒への個別対応の他に、

演技や運動、音楽、アルバイトなど自分が設定した目標に向かって頑張っている生徒にも、

同様の個別対応を行っています。

だからこそ、目標に向かって頑張っているのが相乗効果となり、

自分もできるのでは?という意欲に繋がってきます。

 

 

目標達成の技術

目標達成の技術

 

 

私たちは、設定されている目標で差別や区別をすることはありません。

スモールステップの積み重ね、目標達成への自己管理などは共通するノウハウだからです。

通信制高校の学費は高いのか??

通信制高校は学費が高いとよく言われます。

確かに、公立高校と比較すると問題にならない位に高いです。

私立高校と比べてみると、学費にそれほど差はないことが多いです。

ただし、これは比較する高校にもよりますので、一概には言えません。

 

通信制高校の学費には、スクーリングの費用が別途必要となります。

修学旅行に毎年行く位の額がかかります。

この部分は、確かに高い?ではなく費用としての負担回数が多いと言えます。

 

また、通信制高校には不登校を経験してきた生徒に

より学校に興味をもってもらえるような様々なプログラムが用意されています。

また、プロデビューを目指した指導が普通授業とは別に用意されています。

この「特異性」「付加価値」を加味すると、決して高いだけではないことがわかります。

 

公立高校に通う生徒には決して体験することのできないプログラムが、

授業として組み込まれています、これは学費以上の付加価値です。

きっとどの通信制高校でも、高校を卒業するためだけの内容も用意されていると思います。

この学費差は約3倍もあります。

それだけ選択肢が多いということです。

 

金額だけで判断するのは、ちょっと早計かもしれませんね。

 

 

 

 

通信制高校を卒業するためには、3つのことに取り組みます。
・レポート
・スクーリング
・試験
この3つです


試験はもはや説明不要だと思いますので、レポートとスクーリングについて解説します。

レポートも紙で提出する場合と、

WEBやデータで提出するなど各通信制高校によって取り組み方が違います。

実施する側としては、提出されたレポートは必ず該当科目の教員免許を持った者が行っています。

4択などはOCRなど読み取り機で読み込んで点数を出す方法もあるようです。

このレポートは作成から採点、解のアドバイスまで含めて、レポート学習と言えます。

 

スクーリングも各校の特徴がでます。

1,2日で回数をこなすやり方、長期長時間かけてでも、

年1回で終わらせるやり方、地方に本校がある学校も多く、

年に一度、北海道や沖縄などで行っているケースもあります。

これは単純に対面授業というだけではなく、そのプロセスに価値を見出し、

準備指導からスクーリングだと意識づけをしていくこともあります。

 

通信制高校と言っても、学校の数だけ特徴がありますので、選択肢も増えてきています。

こっちの方が卒業しやすそうという発想ではなく、

こっちの方が頑張れる!と言った前向きな選択が必要ですね。

 

 

 

通信制高校を選ぶポイント

通信制高校を選ぶ、そこには大人の価値観が通用しない程、
多種多様であり複雑な思いと強い意志が混在しているのではないかと感じる事がよくあります。
 
学校選びで注目されるポイントは、
学費
スクーリングの日数
登校する日数
そして学習サポート体制
でも、これは親や先生の視点。
 
生徒の様子を見ていると、
会話ができる相手なのか?
自分の居場所として適しているのか?
大人は敵か味方か?
自分の将来に向かって否定的か肯定的か?
 
概ねこの価値観の相違があります。
特に中学校の先生の場合は、
先生個人としての知らない価値観に賛同することは少ないように感じています。
だから、敵か味方かという判断基準を生徒は持っているようにも思えます。
 
通信制高校で声優やマンガなどを学びますが、
それしか目指すことができない訳ではありません。
むしろ入口です。ここから何かを学び、感じ取り、
もっと強い意志でデビューを目指す事もありますし、
そこで学んだ経験から、
デザインの世界へ、
マネジメントを目指すなど更に現実的な進路へと発展していきます。
 
生きていくために必要な経験を通じ、
乗り越える力を身に付ける事ができるのも通信制高校で学ぶという中に入っているのです。

 

夢ノート keisuke Honda

夢ノート keisuke Honda

 

 

そこには懸命な教職員のサポートがあることを知って頂きたいと思います。

より能動的な人材輩出が通信制高校の未来

通信制高校には様々な人が通っています。

既に働いている人、以前に高校を中退した人、

勉強が苦手で普通の高校では卒業が困難な人、

というのが一昔前の通信制高校に通っている人のイメージ。

 

その次に、不登校で悩む生徒の方、

発達障害など今の環境では学習が難しい生徒の方などの

進学先として注目されるようになりました。

 

今では、夢や目標があって最短距離でゴールに向かいたい方、

芸能やスポートなどの活動と

高校での学習を両立させたい方に注目されているのが現在。

 

今後、通信制で高校卒業は確保し、

その他の時間でより特徴のある体験を積極的に行っていきたい人が通うようになると思います。

海外に行ってみたい、

日本の伝統文化に携わりたい、

既にマンガ家としてデビューが決まっている、

漁業や農業なども経験したい等々

大卒であっても3カ月以内の離職が問題視なれる中、

高校で数々の職業体験を積むことで、

大卒よりも社会人として力のある人材を輩出していく可能性も秘めています。

 

夢は、努力でかなえる。

夢は、努力でかなえる。

 

 

一昔前のイメージは既になくなっているのです。

新しい学校設立の記事を読んで

私は通信制高校で働いています

昨日、堀江貴文氏がゼロ高等学院の設立を発表された

という記事を拝見しました

通信制高校とゼロ高等学院がタイアップして

通信制高校が高校卒業の学習を行い、

新しい生きる力を身に付ける教育を行うのがゼロ高等学院

 

この仕組みは私が働いている高校でも行っています

今やこの2つの学校に属する仕組みは常套手段となっており

この高校以外、ここでいうゼロ高等学院がどのような教育を行うのか?

それによって差別化が行われているのが、この業界です

 

通信制高校と言えば不登校の受け皿という側面があり

そこは確たる存在価値であると思いますが

不登校以外の生徒も年々増え続けています

積極的に通信制の仕組みを活用し、できた時間で別の事に取り組む

甲子園だって現実的になりました

 

高等学校という教育機関が音を立てて地殻変動を起こしています

ただ、この流れに国がブレーキをかけてくることも想定されます

大検や高卒認定などの取組みが、かえって高等学校の存在意義を

変えてきたという現実もあります

 

もうひとつ先に行く手段を探さなければいけません

 

 

10年後の仕事図鑑

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