これでも通信制高校のキャンパス責任者です

通信制高校で働きながら、通信制高校の課題や気づきなどをアップしています。時々、自分の趣味の読書やマラソン、筋トレ、事業に関することなども記載しています。

転校生への就職や進学支援

高校を転校する
その後の進学や就職に不利になるというブレーキは効かなくなったと思います。
実際に進学するにあたっては、転校したからと言って減点の対象となるか?と
言えば全くなっていないように感じます。
むしろ、送り出す側の私たちからすると、
しっかりそこを伝えて、今はこれだけの事ができるようになたっと、
自己PRの素材として活用する事もあります。

メリットとしてとらえている訳ではありません。
これができるのも、その生徒の気質によるという条件がありますが、
転校してきて、そこから本当に頑張ってくれる生徒が数多くいます。
そんな生徒達は、むしろアピールするべきだと思います。
大学によっては、通信制高校はAO出願を認めていない所もありますが、
それは大学側にとってもメリットがあるとは思えません。
むしろ差別的な要因にすら感じます。
就職は少し工夫が必要です。
ストレートな面接を心がけて、何か入れ知恵があるような応答は一切行いません。
転入してくる時、前籍校での出来事を深堀することはないのですが、
就職の面接では、少し深堀して自己分析に役立てています。

案外、人となりを伝える真実が見つかるものです。
そこに自己分析などの要素を加えて、自己PRや志望動機を作っていきます。
それぞれやり方は無数にあります
その工夫が私たちの最も強味であり、得意とするサポート内容であると考えます。

 

 

キャリアコンサルタントのためのカウンセリング入門

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通信制高校への偏見にも戦う義務があると思う毎日

通信制高校の社会的役割が変わってきている実感があります
以前は学校に行けない、学力不振、社会への不適応など
ネガティブな要素の受け皿という印象が強かったと思います
私が高校生の頃は、そのような印象でした

働いているというひいき目があることが前提ですが
実際に通学している生徒は違います
社会的不適応にみられているかもしれませんが
中学校という場所に不適応なだけで
高校や就職・進学した後は、活躍している卒業生も沢山います

中学校に行けないという理由から、中学校までの学習にはついていけないくても
地頭がよく、高校3年間に一気に追いつき追い越す生徒も見てきました

ただ、残念なのは就職活動では、まだまだ色眼鏡で見られること
アルバイトの面接でも普通高校より労働時間を長くとれるはずなのに、
通信制高校というだけで面接に不合格する場面もありました

まだまだ私たちの力不足を実感する瞬間ですが
もう少し時間も必要なのかとも思います
生徒募集で中学校や高校には露出が多くとも
就職や社会一般に向けての情報発信は不足しているかもしれません

まだまだやるべきことが多いと感じる毎日です

 私が個人的に尊敬している星野佳路氏推奨の本

社員の力で最高のチームをつくる――〈新版〉1分間エンパワーメント

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1分間エンパワーメント―人と組織が生まれ変わる3つの秘訣

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TBSラジオ「セッション22」ヤングケアラーのお話しを聞いて思う事

今朝、25日夜に放送されたTBSラジオ「セッション22」の

メインセッションを聞きながら出社しました。

テーマはヤングケアラー、若くして介護する役割を担った方たちの特集でした。

www.tbsradio.jp

私は通信制高校に勤務しておりますが、

不登校や学力不振などが中心だと思っていましたが、

今思い返せば、卒業生で家事をやらなければいけないので、

自宅学習で単位取得を目指します、という生徒がいました

 

 

中学生や高校生でも、親や祖父母だけではなく

兄弟姉妹の介護を支えなければいけないケースは

私の想像以上に実例としてあるんだろうと痛感しました

進学を諦める、部活やアルバイトもできない

いや、家計を支えるためにアルバイトをせざろうえない…

そんなお話をお聞きし、通信制高校としてやらなければいけないことがあるはずと

痛感しました

 

そして、当事者だったからのメールも読上げられましたが

介護を今現在行っている人へのサポートだけではなく、

介護が必要なくなった時からの社会復帰、就業支援なども

通信制高校としてやるべき内容、取組むべき内容だと感じています。

 

 

何ができるか?まだ具体的なプログラムは見えていませんが

学費減免や学習環境の提供だけではなく、

就労に繋がる支援、技術習得や求人とのマッチングなど

学校が持っている機能で活用できるものを作っていきたいと思いました

 

もし、中学校の先生が介護を行っている生徒を把握しているのであれば

私たちのような通信制高校とマッチングすることで

進学を諦めることなく、また介護の時間を確保しつつ高校を卒業することができます

学校は学習だけでななく、相談やカウンセリングを行う事もできますので

精神的な支えを提供することにも繋がるでしょう

 

また、介護を経験している先生も多くいらっしゃるので

思いの共有だけではなく、具体的なアドバイスなども叶うかもしれません

また、学校が動けばケアマネや社会福祉の支援団体とのマッチングも可能です

 

もっともっとこの現状を研究し通信制高校としての役割を探していきたいと思います

 

後期開始を迎えるにあたって

期テストも終わり、学校内では採点作業が行われています。
今月中には成績処理も一通り終わって、
10月からの後期授業開始準備が始まります。
 
前期→後期への移行はさほど大きな動きはないのですが、
後期の始まりは新年度準備の始まりも意味します。
10月からは4月に向けた取組みも裏側では行われています。
 
新年度準備と言えば、
新入生の受付や時間割、年間スケジュール、予算組等様々です。
学校業は在校生を中心とした見える仕事と、
半年先を見据えた見えない裏側の仕事があります。
次年度は今年度よりもっと充実した一年となるように、
様々な経験値をもとに創意工夫をしていきます。
 
学校業に携わる方だとお分かりかと思いますが、
年度毎のサイクルで動く学校運営は、
今年やり残したことは、
次年度まで待たなければいけない事があります。
だからこそ、抜ける事のないように、
出来る限りの手を尽くしてパンパンの年スケを考えてから、
少しずつ削除していくようにしています
 
この時期転校生が増えてきます
通信制高校は転校生を多く受け入れてきていますが
いつまでも受入可能とは限りません
10月から11月がリミットになるケースも多いようです
転校をご検討の方は、お急ぎください
 

 

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通信制高校に対する文部科学省ガイドラインの変更について

文部科学省から通信制高校に対するガイドラインが変更となります。
一番のポイントはメディアを使った学習に対するルール作りと思われます。

本来、メディアを活用した対面授業の必要時間に対する減免措置は、
何らかの事情により通学できない生徒に対しての特別な対処方法であって、
通信教育で学習する生徒一律で適応できるものではないというのが文部科学省の主張。

つまり、この通学できない生徒に対しての特別措置を、
通信制高校で学ぶ全ての生徒に適用させていませんか?
それはしてはいけませんよ、と言っていると解釈できます。

つまり、今までメディア学習を取り入れることにより、
対面授業数を減らすことができたルールを、
特別な生徒に限るというルールを上乗せしてきた形になります。

生徒数の増加や今後の成長性も関間みて、
今のうちに規制を強めておこうという感もありますが、
国の方向性として設定された以上、
現場ではなんとか対応する方法を考えなければいけません。

まだまだ成長が見込める通信制高校
だからこそのガイドライン変更とも考えられそうです。
しっかり対応していきたいと思っています。

 

 

君に伝えたい! 学校や友達とのルール

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心配しすぎないように

不登校を経験している方の保護者様は、
一様に「通学に対する不安」の相談をいただきます。
確かに、今通学できてないのに通学できるのか?という不安は当然です。
 
距離や通学方法に関する要素も加わって、
今よりも遠い場所への通学が3年間できるのか?
そんな不安を相談されることが多いです。
 
やってみないと分からないという事もありますが、
通学で躓く生徒は、ほぼいないので「心配しないでください」とお伝えしています。
そして、不登校を経験した生徒さんの方が、
出席率が良かったりもします(全員ではありませんが)。
学校生活に対する憧れやこだわり、
取り返そうとする意欲は人一倍強いように感じます。
 
私自身、高校生活は2時間の通学でしたが、
逆にこの通学時間が楽しく、ここで読書の習慣が付きました。
夏目漱石太宰治芥川龍之介など日本文学を
手にしては読破する通学時間を過ごしていました。
何らかの楽しみは見つけられるものです。
 
転ばぬ先の杖でありすぎないことも、
生徒が成長していく上で必要な事だとも思います

 

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通信制高校のガイドライン改定

通信制高校に対するガイドラインが変わります。
今まで視聴報告というNHKの講座を視聴した学習とレポートを行う事で、
対面授業の時間数を減免することができました。
 
この視聴するという学習に明確なルールができました。
今までは、必要な項目を抜粋して視聴し、
レポートの作成をするのが一般的な学習でしたが、
この抜粋するということが認められないというガイドラインになっています。
 
つまり、メディアを使った学習の場合、
全て見た上で、レポートを作成することで減免が認められる。
そんなガイドラインの設定となりました。
 
それができない場合は、減免することなく
対面授業で必要時間数を消化していくこととなります。
また、最初からメディアの視聴で減免することを前提としてはいけないともあります。
特別な事情により、個別対応した結果メディア学習が最善と判断した場合のみ有効で、
基本的には対面授業を行っていくこととなります。
対面授業を行う事ができるのは、
面接指導施設として認可されている校舎でなければなりません。
 
そんなガイドラインの変更でも、
しっかりと対応していきます。
 

 

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