これでも通信制高校のキャンパス責任者です

通信制高校で働きながら、通信制高校の課題や気づきなどをアップしています。時々、自分の趣味の読書やマラソン、筋トレ、事業に関することなども記載しています。

<採用担当者がインターンシップを行う本音とは?>

インターンシップを行う事。

これは採用チームにとって必達命題でもありますが、裏側の目的に応募者数増が挙げられます。
いい人材が欲しいのはどの企業も同じ。でも、いい人材とはその企業によって価値観が違うので、
同じタイプがいいという訳ではない。その確率を高めるために、応募者数を増やすこと、
そして人気のある企業でるとPRできることが採用チームが行っているインターンシップの本音です。
会社の仕事を経験してもらおう、どんな仕事なのか理解を深めてもらおうとは思っているかもしれませんが、
参加者を広告塔にして口コミで評判を広げていくことにも期待しているのです。

 

インターンシップが行われるまで>

採用担当者からインターンシップ実施期間が各上長に通達が来ると、
各部署の若手社員がインターンシップの担当者として、自分自身の仕事の調整、
実施内容、実施にあたり内部の連絡調整へと走り回ります。
採用担当者チームとは受入人数の打合せも行われますが、人気部署には数十名応募がある反面、
0なんて部署もあって調整が始まります。要は強く希望していないだろうと思われる学生には、
不人気事業部のインターンシップに移動してもらう訳です。この「やる気」度の見分け方は、
アクセス回数と担当者の個人的な感覚で決まることも多く、
参加を希望する学生にとっては最初の振るいに掛けられていると言っていいでしょう。
業務多忙な時にインターンシップがやってくると、内容もおろそかになってしまいがちですが、
内職は飛び込み営業をさせられるインターンシップもあるようです。
採用担当者の思い通りに進まないケースもありますが、インターンシップには事業部の業務としては
やや優先順位の低い業務でるというのが本音だと思います。

 

インターンシップを行う企業の本音>

各事業部でもインターンシップの内容を企画していきますが、自分たちの仕事を評価してもらう機会なので、
ある程度面白い企画を作っていきます。これは当たり前と言えば当たり前ですが、
インターンシップ=仕事の体験だと思って参加すると火傷をします。
いくら仕事の体験と言っても、評価されるのは企業側ですから悪い評価は避けたいというのが担当者の当然の感情です。
お客様扱いですし業務に直接関係することには触れる機会がないと思っていていいでしょう。
インターンシップで採用担当チームが最優先しているポイントは、
「いい印象を持って帰ってもらうこと」しかありません。
これが会社の姿だと思っている方はいないと思いますが、
仕事の体験ができていると考えるのもちょっと勇み足と言えます。
学校の生徒募集と同じように、まずは来てみてという誘い文句で母集団を大きくしていくことが採用担当者の職責ですから、
仕事を体験したい、事業の内容を理解したいという学生側の目的は果たせていないのが実態だと思います。

インターンシップを行う企業の本音の裏側>

学生側の目的が果たせなかったとしても、インターンシップは行われます。
主たる目的の人材発掘は根底にあったとしても、
いい印象をもってもらうことが優勢されることについては前述しました。
もう1つの企業の目的は「営業活動」です。うちの会社に応募してもらうこともそうですが、
自社の商品に触れてもらうことで、ユーザーとして獲得したいという思惑も存在しています。
銀行は口座を開設してもらいたい、できれば給与振り込み口座として使ってもらいたいという思惑があります。
今は無理でも家を建てる時に思い出してもらって、見学に来てもらう、
購入してもらうことを狙っている企業もあります。
企業としてチャンスを逃さないとうい点から考えると、当然と言えば当然の行為ですが、
インターンシップを通じて、しっかりと記憶に刷り込みを行われていることも自覚しましょう。
実際に私の勤めている会社で、インターンシップの時から欲しいと思っていましたという契約客がいました。
この1件でインターンシップの元はしっかり取れたのだと思います。

 

インターンシップは体験入学と同じ>

私は専門学校で就職担当もしていましたが、
企業が行っているインターンシップは専門学校時代に行っていた体験入学となんら変わりありません。
今の学校選びは高校から体験入学に参加して決めるのですから、
体験してから決めるという思考回路は出来上がってきているの学生ばかり。
その決定までのプロセスに乗っかっているのがインターンシップです。
受付(エントリー)があって、参加確認の連絡があって、
その時に採用担当者と電話やメールでのコミュニケーションがあって、
当日の受付には入社1,2年目の若手が待ち構えているのです。
オープンキャンパスで受付している在校生と何ら変わりありません。
体験授業の変わりに各部署の見学やデスクワーク、実技指導などを受けて、
アンケートを記入しお見送りされる。これは正に体験入学(オープンキャンパス)。

 

ただし、ちょっと違うのは学校は誰でも応募があれば受け容れる可能性が非常に高いに対して、
企業は欲しい人材と応募しても不採用が決定してしまっている人もいるということです。
この人はいい、この人はダメと白黒はっきりしています。
後はこの学生には来てほしいと思われた学生の場合、
その会社に行くことで問題ないのか?という確認作業が始まります。
所謂内定だしの状態に持っていく感じですね。
仕事の体験ではなく、自分の品定めをしてもらいに行くと考えた方がいいでしょう。