これでも通信制高校のキャンパス責任者です

通信制高校で働きながら、通信制高校の課題や気づきなどをアップしています。時々、自分の趣味の読書やマラソン、筋トレ、事業に関することなども記載しています。

私の勤める学校にも・・・ヤングケアラー問題

先日、ヤングケアラーのラジオを聞いたと書きました
私の勤めている学校でも、ヤングケアラーはいるのかな?と
生徒の顔写真を一人ずつ眺めてみました
数名、やはり思い当たる生徒がいます

 

 


母子家庭で母親の両親と同居
生徒から見ると祖父祖母ですが、面倒を見るために登校できない
精神的に登校することに対するプレッシャーも強く感じてしまい
結局退学することとなる、学費の支払いも厳しそう

同じく母子家庭で母親と祖母、妹2人と同居
母親が仕事に出るため、家事は全て高校生の長女が行う
家の事で学校の課題をする時間がないのと
就職活動をしても働く時間より家事の時間が優先になることから
就職せずに卒業、卒業までは何とかこぎつけた

両親と生徒本人、0歳と2歳の兄妹と同居
両親が仕事に出ることから、生徒が小さい兄妹の面倒を見る
自宅から出ることができずに、結局退学する
育児のために保育園や両親が育休を取ることも提案したが
金銭的な理由でできないと結論、両親ともパートタイマー

まだまだ実例が出てきそうです
通信制高校は通学する日数が限られているので
そこさえクリアできれば、家の仕事をこなすだけの時間はあります
そこにワーキングプアの問題も重なってくる事が多く
根深い社会問題の構造が見えました

ヤングケアラーの一助となるのも私たちのような
通信制高校の職責であると感じました
具体的な解決方法を考えていきたいと思います